
このブログでは、カタを「型」と表記しますが、カタには「形」と「型」の二つの漢字表記があります。
これは、単に当てた漢字が異なるだけで型と形では指導法や意味が違うということはありません。
各流派には、カタについての考え方があり、その考え方に合う漢字を使っているのだと思います。
極真会館では、「型」の字を使います。
「型」という漢字から、
・同じ物を作るための基準となるスタイル
・鋳型
・型にはめる
など様々イメージが浮かびます。
道場で型の指導をする目的は、
・流派としての標準的なカタチを身につける
・動作を型枠にはめ込み、窮屈に限定された動作の範囲で、力の出し方、動き方を学ぶ
・型を学び、または演武するなかで、「型」の武術的意味や精神性を学ぶ
などです。
柔道、剣道にも「型」は存在します。
古来から伝わる日本武術では「型稽古」による、技術の伝承と技術の習得をおこなってきました。それは。沖縄発祥の空手においても同じです。
大相撲でおこなわれている「雲竜型と不知火型」、神事の奉納行事として現在でも横綱が神社などでおこなう風景を目にすることがあります。
この二つの型は神社への奉納のために、江戸時代に創作された型だといいます。まさしく「文化遺産」的な大変貴重な型です。
相撲においても、古くは型による技術の伝承が行われていたのではないだろうか。
柔道、剣道の型も、稽古始めなどの行事の際、やはり神への奉納という意味合いでおこなわれています。ただ、普段の稽古の中で技術を習得するため、頻繁におこなわれることはないようです。
空手界では、この型稽古が今でも重要な位置を占めています。
型は沖縄において、空手以前の「ティ」や「唐手(トゥーディー)」の時代に成立したと考えられており、現代空手とは時代背景が異なり、例えば「大会用の組手」と「型」の動作に大きな隔たりが生じていて、型を稽古しても強くはなれないという疑問の声をよく聞きます。

極真会館の型大会は、創始者である大山倍達総裁が存命中、「型をダンスのようにして勝敗を競う大会は開催しない」と強く反対されていたため開催されませんでした。
総裁の亡くなった今では、時代の要請もあってのことなのか、全国的に開催されています。
各流派とも、初心者から段階的にレベルに合わせた型の指導が行われています。
【松濤館流】
・太極初段、二段、三段 ➡平安初段へと
【剛柔流】
・撃砕第一、第二 ➡三戦へと進む
【和道流】
・基本型(独自の型) ➡平安初段へと進む
【糸東流】
・平安初段~
【極真会館】
・太極その1、その2、その3
・足技太極その1、その2、その3 ➡平安その1へと進む
以上、簡単に各流派の入門者が最初に学ぶ型を紹介しました。
次に、極真会館を参考に解説します。
太極その1は、松濤館流の太極初段を極真会館向けにまとめた初心者向けの簡単な型です。
単純な受け技と返し技で構成されており、前屈立ちと足運びをしっかり学びます。
審査会に合格して、色帯を取得した段階で、平安その1を学びますが、太極の型で基本的動きはマスターできているので、無理なく平安の型に進むことができます。
足技太極その1~その3は極真会館固有の型です。


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