この№01から始まる「基本に学ぶ」シリーズでは、空手を学ぶにあたって、ついつい忘れていたり、誤解していたりする事象について書き記していきたいと思います。
道場稽古での注意点、心構え、道場稽古と競技としての大会の違いなど、初心者からベテランまで、僕の指導経験から学んだこと、思い当たることをアップしてゆきます。

シリーズ1回目は、道着のたたみ方から始めます。
若い人は知らない人も多いのではないでしょうか。
【道着のたたみ方】
昨今の道場生は、空手着をバッグに入れて運ぶのが一般的なので、道着をたたむことは無いかもしれませんが、知識として覚えておいてください。
僕が入門した頃は、道着を肩から提げて誇らしげに道場に通う先輩達がいましたが、今は昔…ですね。
そして「道着は自身で洗いなさい」ともいわれました。
僕は、毎回自分で洗濯して、自分で干して、自分でたたんでいました。
あの頃は、独身の一人暮らし、洗ったのは洗濯機ですけど…

※忘れがちなことですが、空手着には必ず「名前」を書きます。
空手着の上下及び帯の、それぞれマークが貼ってある側(左側)に、黒マジックなどで名字を書きます。
刺繍で名前を入れる人も増えました。僕はいつもマジックです。
【帯の締め方】
帯の締め方の伝統的締め方はこちらです。
帯はやはり「結ぶ」ものではなく、言葉としては「締める」がしっくりします。
腰骨の上でしっかり締めて、結び目をへその下あたりに押し下げると見た目がカッコよくなり、空手着も乱れづらくなります。つまり、帯を横から見た場合に腰の位置よりも結び目の位置が下がっています。
今流行の「さし結び」よりシンプルで、僕としてはこの伝統的締め方が好きです。

【あいさつの仕方】
両腕を耳の位置で手を交差し、呼吸に合わせて下ろします。
この際に、絶対に相手から目を離してはいけません。ここが一般的なあいさつと大きく異なる点です。
腕を下ろす際、肘から拳まで捻りを加え、肘はまっすぐにしないで、攻撃が肘にあたった時のケガを防ぎます。
この動作には、敵から掴まれた際に振りほどくや突き蹴りを払うという意味があります。

武道は「礼に始まり 礼に終わる」と言われるように、礼節面がとても重要視されています。
技術を学ぶこと以前に、武道を学ぶ心構え、道場内での先輩や後輩に対する接し方の指導を受けます。
そこには、立ち居振る舞い、道着の着方、清潔感も求められ、会話の中の受け答えまで細部にわたります。
武道が武道たるゆえんは、精神的向上をめざし日々稽古に励んでいるところにあります。
大会で優勝したい、強くなりたいという気持ちはとても大切ですが、日本古来から培われた武道の精神文化をしっかり学んでください。



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