僕らの頃と違い、今の空手事情は大変恵まれていると思います。
道場は各地にあり、稽古風景は和気あいあいで入門を躊躇わせるものは何も無いといえます。
僕の子供時代はなかなかそうはいきませんでした。
空手に興味を持ったのは10歳のころ。
週刊少年マガジンという雑誌に連載されていた「空手バカ一代」を読み、空手に心酔ました。
だからといって、田舎町に空手道場などあるはずはなく、仕方が無いので自分なりに空手の稽古をしていました。
時折、テレビ放送される空手家たちの動きを自分なりに分析し、見よう見まねで「突き、蹴り」を練習しました。
動画なら具体的な動きが分かりますが、漫画や絵ではなかなか理解しにくいことも多く、それでも21歳で、極真空手に恋い焦がれて10年間、道場に入門することができました。
その甲斐あってか、入門したての初心者でしたが、基本技の習得に違和感もなく習得できたと自負しています。
そんな思いもあり、今の時代は、簡単に空手を手に入れることができる反作用としての「貪欲さ不足」を感じます。
道場も変わりました。
極真ケンカ空手などと揶揄されながら若者たちが集い競い合った時代から、今では少年少女たち中心になり、道場の風景は随分変わりました。。
「悪い事とは言わないけど良くないんだよ」…(大山倍達風の言い方)
稽古の質も変わる道場の空気も変わる。
そんな中で指導員は一生懸命指導に当たります。
大人でも子供も女子でも男子でも分け隔てなく指導に当たります。
これは言うは易く行うは難しの諺のとおり指導方法に工夫を重ねつつ、道場生の成長に尽力しています。
そんな中、特に子供たちの修業年数は長くても10年前後で終わります。
小学1年生で入門し、中学校卒業あるいは高校生で大学受験が大詰めとなるタイミングで道場を辞めていく。
技術も向上し、これからさらに修練の上、黒帯に昇段し、大会で実戦を重ね空手家として成長していく矢先に道場を去って行く。とても残念なことです。


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