世代が違えば、空手に対する考え方も変わります。
今に比べて昔はどうだったという話をよく聞きますが、実際はどうなのだろうか。
最近あまり使わなくなった「一撃必殺」という言葉があります。
もちろんこの言葉は「理想」です。
生身の人間が、追い詰められ、アドレナリンが体内に満ち満ちて、戦闘状態になったならば、なかなか一撃で倒せるものではありません。
僕らが二十代の頃は、その理想に向かって日夜稽古に明け暮れました。
YouTubeなどでよく見かける「ちょこちょこした点取り虫のような組手」は軽蔑の対象でした。
大会が開催されてから、次第に選手の手数は増えてきました。コンビネーションとしての手数が増えたのです。
それでも理想を求める気持ちは変わりません。
「どうしたら一発で倒せるかな」とよく話しあったものです。
今は、どうなのだろうか。
大会やYouTubeを見ての感想は、
「パンチの連打」
「超変形した蹴り技」
「顔面ガードがない」
「金的を守らない」
「間合いがない」
「呼吸を読まない」
実戦で使えるのだろうか。
それより何より、僕の目には魅力的に見えません。カッコ良くないんです。
大人が真剣に追い求める空手とはちょっと違う。
失われたものは戻りません。
僕らがこれはちょっと、と思える現在の空手も、今の若者には違って見えるのかもしれません。
時代とともに上手く変化していかなければ、次世代にこの空手を残すことも困難であることもよくわかります。
でも、やはり空手だからなぁ。
正拳一撃で相手を倒したい。
上段廻し蹴りでノックアウトしたい。
複数相手に喧嘩で勝ちたい。
必殺技を身につけたい。
カッコ良く空手をしたい。
幾つになっても変われないのは僕だけじゃないよね。



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