
【気合い】
空手の基本を学ぶ際は、まず最初に声の出し方から入ります。
あいさつは大きな声で「押忍」
基本稽古では、一本いっぽん技を繰り出すたびに「エィ!エィ!」
初心者にとっては、大きな声を出すことでさえ、とても難しいことに気がつくはずです。
気合いの第一歩は、大きな声をだすことです。
気合いを出すことによって、
・余分な「力み」を無くす
・瞬間的な力の入れ方を学ぶ
・相手を威嚇する
・自分を鼓舞する
気合いは、戦いにおいて自分の力を爆発的に増幅させる大切な技術です。
【呼吸法】
呼吸とは、口や鼻から息を吸い込み、肺の中で血液中の二酸化炭素と酸素を交換することです。
それにより、身体が再び元気に動くことができます。
もう一つの役目としては、精神を安定させることです。
この二つの効果が空手においては重要な点です。
戦いの際の呼吸の乱れは、敗北を意味します。
素早く平常時の呼吸に戻すことが重要ですが、自分が劣勢の時の精神の乱れをコントロールすることも重要です。
極真空手では、稽古の際に「深呼吸」を多く行います。
これは、学校の体育で行う深呼吸とはちょっと違います。
極真空手の呼吸法は、
「のがれ呼吸法(表・裏)」
「息吹呼吸法(陰陽の呼吸法)」
この二つを重要視しています。
その呼吸法の基礎的「息の使い方」を深呼吸で学びます。
決して、疲れたから深呼吸をするのではなく、呼吸の整え方、スタミナの回復法を学んでいます。
「呼吸法の基本」
通常の呼吸法(息を吸うとき、息を吐くとき)では、音を立てずに静かに行うことが基本です。
特に息を吸うときは、身体が緩みがちになり、その時に攻撃を受けるとダメージが大きくなります。
タイミングが合えば、子供のパンチでも大人を倒すことができます。
その意味から、呼吸は相手に悟られないように行います。
「深呼吸」
鼻から息を吸い、口から吐きます。稽古中はこれを2回連続で行います。
肺の中の空気は、まずは吐ききらなければ、新たな空気は吸えません。
だから、しっかり吐ききって、新鮮な空気を吸い込む。吐く場合は、最後まで絞り出すように吐ききってください。
「のがれ呼吸法(表)」
①両手を前に出し(この図には表わされていないが転掌掛けを行う)
②その手を引きながら、音を立てずに深く息を吸う
③胸まで引いた手の掌を下に向け、下に下ろしながら息を静かに長く「ハァーハッ」と吐く
※稽古中はこれを3回連続で行う


「のがれ呼吸法(裏)」
①音を立てずに息を吸いながら素早く両手を胸に引く
②息を止めて、両手に力を込め相手の腹に突き込むようにユックリ前に出す
③手が伸びきったら息をフーッと吐きながら掌を上に向け、両手を下げる
※稽古中はこれを3回連続で行う


「息吹呼吸法(陰陽の呼吸法)」
①息を両手を耳の位置で交差し、音を立てないように息を胸いっぱい吸い込み、その息を「丹田」に落とし込みます。この状態を「満相」と言います。
②次に、両耳においた両手を腰まで下げながら一気に「カーッ」と息を吐ききる。この時、丹田に力を込め、体中の筋肉を引き締める。
③最後、肺に残った空気を絞り出すように更に吐ききる。この際の両腕は自分の身体よりも後ろまで開ききること。
※息吹呼吸法は、別名「陰陽の呼吸法」とも言われ、吸うときは一気に素早く息を吸い(陰)、吐くときは体中の筋肉を強く締め、のどを開き「カーッ」と一気に吐ききります(陽)。

いずれの呼吸法も、肺の中の古い空気を吐き出し、新鮮な空気を吸い込むことにより、呼吸を整え、肉体と精神のバランスを整える目的で行います。



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